Jokomemo-03
■Annecy2009-04
6月10日、フェスティバル3日目

昨晩の雨も上がり今朝はよく晴れていた。
さっそくホテルで朝食を食べバスでボンリューへ向かった。
土居さんと合流し、今回のフェスで定着しつつあるいつものメンバー4人で
ボンリューの傍の広場で借りれる自転車をレンタルし
5分ほど走った先にあるMIFAへ向かった。

MIFAとは「THE INTERNATIONAL ANIMATION FILM MARKET(国際アニメーション映画マーケット)」のことで
アニメーションを中心とした世界で最も大きな見本市である。
世界中から約350社もアニメーション等のスタジオが集まっているのだ。
CGや技術などの体験や説明、各スタジオで売り込みやビジネスの話をする場となっている。
その後、ボンリューへ戻り、別会場のサン・ピエール・ラミーへ向かった。
14時からの「ショート・アウトオブコンペ4」を見終わった後、
今回学生部門で『日まわり草』がインコンペしている
九州大学大学院出身の松田さんも加わり、
みんなでアヌシー城へ向かった。

入場はフェスティバル関係者ということで無料だった。ラッキー
お城の中は美術館や、資料館になっていて、
様々な美術展示や現代アートもあったり、歴史資料やら、
アヌシー湖の観測所もあって、
湖に棲んでいる魚や周辺に生息する生物などの、ちょっとした水族館、
博物館的な資料館になっていておもしろかった。
お城からの眺めもよくアヌシーの街並みの美しさにしばらく見とれてしまう。
なんと言っても統一した屋根が素敵ですよね。

それからボンリューに戻り、18時から小ホールで「ドイツ特集5」
21時から大ホールで「ショートインコンペ3」、
印象に残った作品は『SLAVAR』『Birth』
23時から「学生インコンペ2」、そういえばこのときの観客は一番態度が悪かった。
ノリに乗るのは上映される作家にとっても嬉しいし励みにもなるが、
あれはちょっといきすぎだった、若い学生の客が多かったのかな、
ある作品で画面がフェードアウトするとENDと勘違い(?)
してか拍手、作品は続く、
それにウケたのか調子に乗っていちいち画面がフェードアウトするたびに
拍手喝采の悪ふざけ、注意する客もいたがこれはひどかったなぁ。
終ったのは深夜1時前
この日も帰りに巨大ナメクジと遭遇した、空は曇り、静かな夜、
…携帯をなくす。
!!??
ケイタイを無くしたーーーーー!!!!
わー、静かに1日は終りません、
そう、フェスティバル3日目にして携帯をなくしました。
どこにもありません、多分会場で落としたんだと思うけど
人生で今まで携帯をなくすという出来事はなかったので
すっかり油断していました。
油断していたので出国前に新機種の携帯を購入して保障にも入らなかったのです。
これはイタイ、ばかでした。
その後毎日会場に行く度にスタッフに聞いたり探したのですが、
出てきませんでした、せっかく買った携帯もパア
帰国後は昔の携帯を使っています。
しかも無くした機種のお金を分割で払い続けます。なんてマヌケ
[2009_06_10]
■Annecy2009-03
6月9日、フェスティバル2日目

この日の朝はよく晴れていた、まずはボンリューに向かう、
ロビーで土居さんと合流、そのままボンリューを出てアヌシー湖に向かった。
わーー!
すごくきれい!
空気もおいしい空も湖も澄んでいて気持ちが良い!
そんな目線の先には足こぎボートが
こりゃ乗るしかない!
土居さんみらいさん植草くん4人で、はしゃぐ、すごく気持ちが良くて楽しい。

その後14時から「商業作品インコンペ」
商業作品とはCMやミュージックビデオなどで
基本的に一つ一つの尺が短いものばかり、発想アイデアがびっしりと詰まったものが多く
とても楽しめた、これはこれでとても勉強になる。
16時から「長編作品(パニック・イン・ザ・ヴィレッジ)」
相変わらずのドタバタコメディ、会場は爆笑の渦、こういう作品も楽しくて良いですよね。
18時から「ドイツ特集3」21時から「ショートインコンペ2」23時から「学生インコンペ1」
インコンペ2はとてもおもしろかった。
中でも『I Was Crying Out at Life, or for It』の迫力、画面の見せ方
PESの『Western Spaghetti』はよく出来ている。
そして楽しみにしていたプリート・パルンの『ガブリエラ・フェッリなしの人生』
確かにすばらしい作品だった。動きも見せ方も、あの世界観には引き込まれる何かがある、
ただ、40分もある作品なので短編作品としてはとても長い尺です、
長さを感じさせないという声も多かったのですが40分は40分です。
20分に感じたとしても20分も長いですしね、短編は短くて何ぼ、
如何に短くおもしろく見せるか、それが短編の魅力だと思いますし、僕はこれを追求したいです。

終わったのは深夜1時前、昼は晴れてたのに帰り雨が降っていたので濡れながら帰る。
途中巨大なナメクジ(15センチくらい)を発見、ちょっと興奮、
日本にはこんなに大きいのは居ないよ、
苦手な人もいると思うので写真は載せません。
ホテルに帰るとすぐに植草くんが日本から持ってきたカップラーメンを食べだした。
箸がないので爪楊枝でズルズルしてたね…
僕はすぐに寝る。
[2009_06_09]
■Annecy2009-02
6月8日、フェスティバル1日目

ホテルの朝食を食べ出発、そこへ今回のアヌシーで
学生部門に「オーケストラ」がインコンペした3人組と合流、
彼らはそれぞれ多摩美、芸大の院生である。
彼らも僕らと同じホテルだったのだが、いきなりトラブルでホテルがここではなく
ここと同じ名前のそれも遠方のホテルをまちがえて予約してしまってたようだった…。
何とか昨晩だけは泊まることはできたが
これから彼らは毎日ホテルを転々とすることになる。悲惨…
とりあえず、6人でフェスティバルのメイン会場Bonlieu(ボンリュー)へ向かう。

会場でチケットを受け取るために受付へ、
チケットをもらうとフェスティバル仕様のショルダーバックとたくさんのカタログやチラシをもらう。

それにしても人はたくさん。
この日は14時からのプログラムだったので、
それまでみらいさん、植草くん、Amica、土居さんとアヌシーの旧市街を少し散歩。

町並みを眺めると自分が異国に居ることをかなり実感した。
違う文化を感じるのは楽しい。

どこを見ても絵になる、アヌシーってほんときれい。
とりあえずカフェに入って作戦会議をすることに。

アヌシーでは1日のプログラムがまず10時30分から始まり
14時~、16時~、18時~、21時~、23時~で、
1プログラムは大体80分~90分あるので23時のプログラムが終わるのは深夜になってしまい、
毎日ホテルに帰ると1時を超えていた。
さらに、会場は1つだけではなく、メイン会場のボンリューに一番大きな大ホールと小ホール、
少し離れたサブ会場にシネコンDecavision(デカビジョン)に3シアター、
そして街の中にあるサン・ピエール・ラミーとい小さな劇場、
1日に全部で6スクリーン×6プログラムの構成である。
(ただし朝や夜は小さなホールのプログラムはない)
単純に考えると全期間ですごいプログラムがあるように思えるが
各スクリーンで順番に同じプログラムを回しているところもあるので、
仮に今日見たかったボンリューのショートインコンペのプログラムが見れなくても
別の日に違うスクリーンで見ることができる、
なので、見る前にまずじっくり作戦を練る必要があった。
(しかし、そこはさすがのみらいさんがベストスケジュールを計画してくれていて
期間中はそれを元に進むことができた!)
僕らは1日に4つのプログラムは見ていたので単純に5~6時間くらいは見ていた。
とにかく、たくさんの量をたくさんの長時間見るため、
静かな作品やナレーションで進む作品が続くと
さすがにウトウトしてしまい眠気を抑えるのが大変だった。
ちなみに僕が好む作品は基本的にアナログでドローイングがとても好きです。
"動き"をすごく見るので、いかにアニメーション的な動きをしているかとか、
デザインされた動きなど、そして一枚一枚に手間隙かかった重みを感じれるものも好き。
そして音楽も重要である。
音とリズムに合った動き、音楽とアニメーションが融合しているなど、大好きです。
もちろんCGでもそれらを感じさせてくれるものがあれば好きです。
1日目はまず14時から「特別プログラム(月がテーマ)」18時から「ショートアウトオブコンペ1」
23時から「ショートインコンペ1」を見をみた。
プログラム的には「アウトオブコンペ1」の方が全体的にすばらしい作品も多く
印象はよかったがインコンペ1の『CHICK』は割と好きではあった、
色のデザイン、動きのリズム、音楽もよかった、
実際この作品は今回の音楽賞を受賞している。
しかし、びっくりしたのは会場の雰囲気だった、とにかく観客の反応がすごい、
プログラムは毎回決まったオープニングで始まるのだが
その最中の拍手と雄叫びと紙飛行機がすごい。
ビュンビュン飛ぶ、
おかげで前の方に座ってしまうとたくさんの紙飛行機が頭に飛んでくるので危ない。
けどなんだか楽しいのでそれを落ちてるのとか飛んできたのを拾って投げる。
日本の上映会とは違ってフランスの観客はテンションが高すぎる。
アニメーションってこんなにも激しいものだったっけ、こんなに受け入れてくれるものだったのか、
このテンションの中自分の作品が上映されればどんなにうれしいか、
僕はこの環境に一番興奮と感動があったかもしれない。
すごい、すさまじい、初めての感覚。楽しすぎるぞアヌシー!

あと、この日、僕の尊敬するジョルジュ・シュヴィツゲベルさんにもお会いできました!
知らない方は前作の「JEU」を見ればそのすごさがわかると思います。
土居さんと「アウトオブコンペ1」を見終わってロビーに着くと
急いでこっちに走って来たみらいさん、「早くおいで、向こうで話してるよ!」
なんだなんだと思いきや、ジョルジュさんが居る。
いきなりすぎてびっくりした、Amicaが話をしている、フランス語わからない、
わー、いろいろ言葉が出てこない、
とにかくお会いできて感激してることをAmicaに通訳してもらった、
さらにずうずうしくもサインを書いてもらった。思わず感激。
ジョルジュさんはほんとに優しくて素敵な紳士な方でした。ありがとうございました。
僕はジョルジュさんの作品が大好きです、お会いできてほんとにうれしかったです。
写真は僕が合流する前に撮ってたというジョルジュさん(左から2番目)とみらいさんの写真、良いなぁ

そんなこんなでこの日の夕飯はみんなでアヌシー名物のラクレットを食べました。
チーズがおいしいよう、ていうか、フランス語、この旅でAmicaちゃんにすごく助けてもらってます。
ほんとすごいよAmicaちゃん、まったくわからないよフランス語、セボーン!
[2009_06_08]
■Annecy2009-01
先日、アヌシー国際アニメーション映画祭に行ってきました。
まず感想はすごいとしか言いようがない。
そもそもアヌシーをよく知らない人も居ると思うので説明をしておきます。
アヌシー国際アニメーション映画祭(Annecy International Animated Film Festival)は、
日本の「広島」カナダの「オタワ」クロアチアの「ザグレブ」と並ぶ
世界4大アニメーションフェスティバルの1つで、
フランス、アヌシー市で開催される世界最古、
世界最大規模のアニメーションフェスティバルです。
また、1960年にカンヌ国際映画祭から
アニメーション部門を独立させ、設立された映画祭です。
国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)公認、
アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー)公認の映画祭でもあります。
日本人の受賞は1960年の開催以降8人です、そのうち記憶に新しいのは
今年アカデミー賞を受賞した加藤久仁生さんの『つみきのいえ』が
昨年のアヌシーフェスティバルで最高賞を受賞しています。
また、1975年に僕の師匠の古川タク先生が審査員特別賞を受賞していたりします。
更に詳しい情報はWikipediaや、
短編アニメーションの創作評論集団『Animations』のサイトから確認してください。
アヌシーフェスティバルのコンペティションは一番盛り上がる花形の「短編部門」そして「長編部門」
「TVシリーズ」「TVスペシャル番組部門」「教育・科学・産業映画部門」
「広告作品部門」「ミュージック・ビデオ部門」「学生部門」があります。
コンペティションから外れた作品はアウトオブコンペとしてパノラマで上映されす。
それ以外にも特別プログラムや企画、世界のスタジオから集まるマーケットなども開催されます。
エントリーは世界から約1800~1900作品の出品があり、その中から約500~550本の上映があり、
コンペティションに入選するのは200~250本、そのうちの賞を取るのはほんの数本になるので、
その道のりはものすごく大変で険しいことがわかると思います。
スポーツに例えるならオリンピックみたいなものです。
今回僕もエントリーをしていましたが、落選してだめでした。
とても残念です、しかし、どうしてもアヌシーの壁を知りたくて、
話だけは聞いていたのですがどのようなものか、
実際に自分の目でアヌシーに選ばれる作品群、
それに会場の雰囲気、観客など様々な様子を確認しようと思い参加することにしました。
とはいっても、今回参加の意志を固める決定的な出来事は
作家仲間の水江未来(みずえみらい)さんの誘いもあったからでした。
みらいさんは多摩美出身で現在は専門学校で講師もしている
若手実力派のアニメーション作家です。
彼は3年連続で作品がパノラマに入選していて(ほんとすごい!)
毎年アヌシーに参加して、他にもオタワなど
海外フェスティバルの常連になりつつあります。
そんなみらいさんが手馴れた様子で何でも親切に準備にサポートまでしてくれたので
そりゃますます行くしかないでしょう。ほんと感謝してます。
さあ、安心しすぎて直前まで旅の準備をしていないぞ、
なのに、何も心配をしていない、ありゃりゃ、
2007年に行ったNYのときとは全然心の余裕が違うなぁ
とりあえず、せっかくなのでこの機会に
3年使ってる古い携帯を海外対応の最新のに買い換えよう、
あと、フランス語って、まぁ着いてから何となくでいいか、、、
そんな感じで家を出発するのでした。

6月7日
みらいさんと午前中に合流し、成田へ向かった。
成田では植草くんとアニメーション研究家でAnimationsの土居さんと合流、
ちなみに植草くんはタクゼミ後輩で今は芸大の大学院生、
彼の世界観は独特で強烈な個性を持っている、
将来有望間違いなしな若手作家です、なんといっても今の時代に合っている。
植草くんとは飛行機は違うので先に彼だけで飛んでいってしまった。
僕とみらいさんと土居さんはゆっくり昼飯を食べ一緒にスカンジナビア航空で
11時20分発、成田からデンマークのコペンハーゲン経由でスイス、ジュネーブへ向かった。
ジュネーブからはフェスティバルから出ているアヌシー行きのシャトルバスに乗り込み
夜21時頃にホテルへ到着、約17時間かかった。
さすがにくたくた。ちなみにフランスと日本の時差は7時間なので日本では6月8日の朝4時頃になる。
途中ジュネーブ空港で土居さんの荷物がロストするアクシデントがあったが
翌日の夜になんとかホテルに届いたようだった。
僕とみらいさんと植草くんは同じホテルで3人部屋、先に出発した植草くんはまだ居ない…、
ひとまず僕とみらいさんは荷物を置き少し小腹が空いたので
外へ出ると、向こうから見覚えのある人影がこちらへ向かってくる。
Amicaだ!
事前に連絡をしていたので僕たちの到着に合わせてホテルへ向かってきてくれたのだった、うれしい!
Amicaはタクゼミの同期で(おはなしの花が有名)
今は語学の勉強のためにアヌシーに住んでいる。

その後3人で食事をして帰宅、
ホテルに戻り部屋を開けると植草くんがベッドで寝ていた。
一安心、彼はそっと寝かして僕らも就寝することに。
[2009_06_07]

